
エッセル坂を越えて
Directed by 西端実歩
入選作品
『エッセル坂を越えて』は、三国町を舞台にした父と娘の成長物語です。親子が最後の時間を過ごすなかで、それぞれの想いと向き合い、一歩を踏み出していきます。人はいつも素直に言葉にできるわけではないけれど、伝えられるときにこそ伝えたい想いがある。そんなささやかな気持ちも、この作品の中に込めました。この作品を通して伝えたいのは、当たり前に思える日常の中にこそ、美しさや大切なものが詰まっているということ。何気ない景色や会話のなかにある小さな輝きをすくい上げ、それを映像として丁寧に紡ぎました。
また、舞台である福井県坂井市三国町の穏やかな風景を映し出しながら、地元の人には「この町は こんなにも美しかったんだ」と感じてもらい、三国を知らない人には「この町はどこなんだろう?行ってみたいな」と思ってもらえるような作品にしたいという想いで制作しました。この映画が、観る人の心にそっと寄り添い、大切なものを見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
16歳の少女・内田翠が福井県三国町で迎える最後の日々を描く夏の終わりの物語。 翠は夏休みが終わる頃に移り住むことが決まっている。 「内心では故郷への深い愛着と不安を抱える翠。 町の美しい風景や思い出をカメラに収めながら、三国で暮らす 船箪笥職人の父・達治との時間を大切にし、その時間を通して自らの決断を固める。 職人気質の父・達治は家族の変わりゆく姿を切なくも受け入れ、娘との時間を通して自分 と向き合っていく。 三国町を舞台にノスタルジーあふれる映像で、成長と別れの感情が繊細に描かれる父娘の物語。
DIRECTOR
西端実歩
CAST
吉田 菜子、光徳 瞬、中川 緋菜、しょうご、松崎 真理子、他
COUNTRY
日本
STAFF
撮影:砂田 竜吾
録音:寺内 丈
撮影助手:鈴木 恒美
演出助手:木村 悠太
制作担当:竹内 美衣、井上和樹
編集:西端 実歩
MA:水川 まこと
メイキング:増田 美海
製作協力:湊ノ芸術祭
主題歌「星のみらいの協奏曲」 三宅 里菜
作詞作曲:小田 安希与 編曲:本間 翔子
監督:西端実歩
脚本:Haruka Takimura
RUNTIME
25 mins
YEAR
2024
西端実歩 Director

西端実歩 Director
1994年、福井県坂井市生まれ。高校時代に映像の持つ“人の心を動かす力”に魅了され、映像学科のある大学へ進学。制作会社で3年間勤務した後、2018年に独立。現在はTVCMや企業映像のプロモーションから映画監督まで幅広く活動している。
学生時代から映像を作り続ける理由は「表現」にある。「表現」は自らの人生の足跡であり、「魂の深呼吸」であると考えている。
その表現の一つとして、2022年に制作した無声短編映画『泡沫少女』は世界12カ国・20の映画祭で受賞。その後も地元福井県を舞台にした短編『青い竜は少女を乗せて』を手がけ、さらに音楽プロデューサーつんく♂監修作品『神楽、舞う瞬間』(西端監督作品)では東京青春映画祭・音楽最優秀賞、ローマ短編映画祭・部門最優秀賞を受賞した。
2023〜2024年には自身の表現の幅を広げるため半年間フランスへ短期移住し、帰国後には『エッセル坂を越えて』を制作。国内外で精力的に作品を発表し続けている。
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